石灰硫黄合剤が危なくていやな方は迷わずやめて。伊丹ばら園さんの代わりの方法を教えてもらったことがあるのでこのページの一番下に載せました。

ベランダの鉢植えではウドンコ病と、乾燥でハダニ発生が多いのでその対策です。
ベランダはひさしがあって雨が降り込まないので、黒点病はあまり出ません。

石灰硫黄合剤は強アルカリ液で金属などへの強い腐食性があり、注意して慎重に作業しています。皮膚につくとヤケドするし、ベランダ床は分厚い防水のウレタン塗装、ベランダの排水口は金属なので、液を垂れさせられません。作業場所や鉢の下に新聞紙を敷いて作業し、枝は絵筆で塗っています。作業終わったらビネガー（食酢の酢酸）で中和させて、ゴミ袋に入れています。用具はキレイな水で洗っています。
　

■ウドンコ病は冬に石灰硫黄合剤をしっかり塗って殺菌消毒しておくと春先の発生がかなり少なくなる感じです。ハダニの卵も株元の樹皮の裏で越冬すると言われ、殺虫のため株元をこすって塗ってます。あとは早春や初秋にときどき３、４回＋思い出したら程度の年５、６回の新枝消毒と、病気出た葉のカットで済ませてしまいます。
筆で丁寧にトゲまで塗るとむらなく保護膜がついて次の冬まで枝に残ってます。

■ウドン粉病、黒点病菌に耐性がつかず有効、ハダニ、カイガラムシに確実な効果発揮するのが実力派の園芸業者の方々に信頼される理由だと思います。冬に一度だけ注意すれば、シーズン中に薬を頻繁にかけるよりいいとおもっています。
最初は歯ブラシで塗ってました。絵筆で塗るのは２年目の冬に考えて思いついたのですが、数年後にＴＶ番組でも言ってて、だれでも思いつくみたい。

■石灰硫黄合剤がいやだ、とおもわれる方なら、別の方法があります。伊丹ばら園さんから苗を購入したときにいただいた寺西式ばら栽培法のパンフレットには、
冬期の薬剤散布として：
秋に黒点病・うどんこ病が多発している場合は、病気葉を除いて、サプロール500倍＋オルトラン500倍の混合液（通常指定の２倍の濃さ）を月１〜２回散布続ける。株元のハダニにはオルトラン水和剤の10倍（通常の１００倍の濃さ？）を歯ブラシでこする。カイガラムシにはスケルシン（マシン油）３０倍液を１〜２月中に３回散布。
と指導されていました。
ポイントは、冬はバラも樹液が濃いので、いつもの殺菌殺虫剤もかなり濃くても大丈夫、のところだと思います。手間はかかります。寺西さんという方は日本のバラの草分けのような方だそうで、これも確実だとおもうのです・・・。